林道への案内板

林道データベース Ver. 6.3

林道についてお尋ねします。

林道についてお尋ねします。 返信

  1. 投稿者:マーク 石川県
  2. (投稿日:2003/11/06 / 更新日:2003/11/20)
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皆さん、ウータンさん、初めまして。
40歳にしてバイク生活にリターン、50歳にして林道に目覚めてしまった金沢に住むオヤヂであります。
で、最近あった事件での素朴な疑問です。
どなたか教えて頂ければ幸いです。よろしく御教授下さい。

先日も休日にモミジ狩りがてら近所の白山麓の山へ出かけました。
見知らぬ林道でしたが、鎖が外れていたのを気づかず入ってしまい、
地元の軽四のお年寄りに「ここは進入禁止ぢゃ!!」っと叱られてしまいました。

で、ふと疑問に思ったので質問させて下さい。
山はもちろん持ち主がいるでしょうし、そこに育成する動植物は山の持ち主のモノでしょう。
しかし、林道は一般公道であり、税金によって作られているのではないのでしょうか?
それを鎖で閉鎖して一般の人達が入れなくしてあっても良いのでしょうか?
我々一般人が入る権利は無いのでしょうか?

何卒よろしくお願い申し上げます。

失礼しました。

  1. 投稿者:マーク
  2. 投稿日:2003/11/06
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素晴らしいHPにたどり着いて、慌てて書き込みをしてしまいました。(笑)
見れば見るほど感嘆しております。ローカルな石川の林道まで網羅されているのにはただただ驚きです。
「鷲走林道」などは先日走ってきたばかりですが、ここも入り口は鎖も無く入れるのですが、出口の手取湖側で鎖が張ってあります。
こんな場合も疑問ですよね?(笑)

権利は複雑

  1. 投稿者:-JW-
  2. 投稿日:2003/11/07
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通行止めが正当かどうかは、個々の入り組んだ権利や事情をみないと難しい判断ですよね。(裁判所はその為に有る)

走れない林道

  1. 投稿者:-JW-
  2. 投稿日:2003/11/10
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通行止め林道についての記述を見つけましたので参考になさっては?
http://yamaotoko.hp.infoseek.co.jp/rinndou.html
のメニュー「林道で学ぶ」に、いろいろな性格の林道があることか書かれています。

ありがとうございます

  1. 投稿者:マーク
  2. 投稿日:2003/11/11
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大変参考になりました。
知れば知るほど林道は奥が深いですネ。
基本は地元の方々にご迷惑をかけないように走るですかね?

ふと思い出しました

  1. 投稿者:まったり
  2. 投稿日:2003/11/11
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初めまして。
 マークさんの書込みを見て、昔習った法律で入会権(いりあいけん)というがあったのを思い出しました。
入会権とは周囲の集落の人が共同で山を利用する権利の事です。
その土地の慣習に大きく影響される権利ですので、権利の内容は地域差が大きいみたいです。
 松茸の産地、広島在住なのですが、一般人が勝手に山から松茸を盗まないように、進入禁止の看板とともに鎖がしてある未舗装路をよく見ます。(これが入会権かな、と勝手に解釈しているだけですが)
 地元の方々に迷惑をかけないように走るのはマナーですが、そのような地域の慣習、事情を考えるのもツーリングの面白さかなと思いました。

林道について

  1. 投稿者:うーたん
  2. 投稿日:2003/11/13
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WEBマスターのうーたんです。
しばらくサーバーの設定と格闘していましたので、久しぶりの発言です。-JW-さん始め、皆さんが活発に書き込みをしてくださるので、うれしい限りです。

林道についてですが、所有者でわけると3種類あります。
1.国有林の林道。原則として一般車の通行制限はありません。
2.民有林道。よく間違えられるのですが、必ずしも私有地という意味ではありません。地方公共団体が所有する森林の林道という場合がほとんどです。入会地を通る林道もこれに分類されることが多いです。
3.私有林道。数は少ないですが、文字通りの民間人が所有する森林を通る林道です。北海道や四国、九州に希にありますが、栃木県にもあります。わかりやすい所では、製紙会社が所有している山林を通る管理用の道路でしょう。

ほかに、林道の種別として、スーパー林道、大規模林道、広域基幹林道、普通林道、作業林道などがあり、それぞれ道幅や使用目的などが決まっています。

林道を走り慣れてくると、1kmほど走れば、上記のどの規格の林道かが解るようになります。

日本にある大規模林道や広域基幹林道を調べたいときは、林道への案内板の検索機能を利用ください。
キーワードに「大規模林道」「広域基幹林道」とだけ入力すると、登録されている上記の林道が全て表示されます。この点はデータベースの設計の時点で意識して作成してあります。

大規模林道やスーパー林道、広域基幹林道などの林道の規格、国有林道、民有林道などの所有者について、林道への案内板ではあえて掘り下げた解説等をしていません。

ゲートについて

  1. 投稿者:うーたん
  2. 投稿日:2003/11/13
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林道は良くゲートで閉鎖されています。
わたしの場合、簡単なチェーンゲートならすり抜けで入りますが、ある程度しっかりしたゲートで閉鎖されている場合は、すり抜けが可能でも極力林道内に入らないようにしています。

マークさんの話に出ていた鷲走岳林道は、大日川側の入り口には一切の通行制限はなく、手取湖側にチェーンゲートが張ってありました。わたしは大日川から入りましたので、チェーンゲートはすり抜けしました。
逆にチェーンゲートでもすり抜けしなかった例は、岐阜県の宮川村から富山県八尾町へ伸びる朴ノ木林道です。ツーリングマップルの旧版には83Pの白線で表示されている林道です。
また、朴ノ木林道と国道41を挟んで平行に南北に走る長棟林道もゲートで閉鎖されていたので、ゲートまでの取材としました。

わたしは、ゲートのすり抜け、突破は否定しませんが、トラブル等を考えると、出来るだけやめた方がよいと考えています。
最もこうした考えに至ったのは最近で、昔は税金で造った道を閉鎖するとはけしからんと、積極的に(?)ゲートをすり抜けていました。

お役所からもお返事頂きました。

  1. 投稿者:マーク
  2. 投稿日:2003/11/17
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メール拝見いたしました。ご質問に回答いたします。
谷口さんが利用された林道が、国有林林道なのか又は民有林林道なのかにより、多少通行規制の実態が異なります。国有林の場合は、木材搬出路等として専ら国有林野事業実施のために使用され、林道が奥地山間部に位置し、規格・構造的に一般道路と異なる態様のものであるため、安全通行を確保するため、通常は立入禁止の看板を設置し、ゲートなどで進入できないようにしているようです。私ども整備課が担当していますのは、民有林林道ですので、ここでは民有林林道の考え方や、実態等についてお答えしたいと思います。民有林林道の所有(管理)形態としては、県や市町村、森林組合が管理する林道のほかに、僅かですが個人の森林所有者などがあります。このうち、個人の所有する林道は私道ですので、所有者の同意を受けずに通行することはできませんが、民有林林道の9割以上は県や市町村が管理しております。県や市町村が管理する林道は、国又は地方公共団体の補助金が使われていることが多いのはご指摘のとおりです。但し「公道ではないのか?」というご質問には、「林道の本質的性格は公共的性格を有する私道であるが、その形態性、客観性、公開性の観点から、林道は通行機能を備えた工作物すなわち道路であり、林業経営という目的のほかに一般交通の用に供されているのが現状です」というお答えになります。即ち、個々の林道の日常の使われ方によりその性格にも微妙な違いがあるということになります。近年、林道を利用して産業廃棄物の不法投棄が増加しており、その制限をする場合や、路肩の決壊や土砂崩れのおそれがあり、通行の安全を期するための必要がある場合、また、林業経営という本来目的に支障がある場合などは、ゲートなどで通行制限はできるものと考えます。また、一部の路線では維持管理に要する経費を負担していただくために有料化し、その徴収のため、ゲートなどを設置している場合があります。谷口さんの場合ように、たとえゲートがあっても鎖が外れていて、結果事故があった場合は管理責任を問われることにもなります。しかし、林道を利用して自然に親しむという一般市民の方が、不法投棄等のために制限を受けることは、林道管理者の本意ではありませんので、今後も安全で適切な利用の仕方をしていただければと思います。
林野庁整備課 監査管理班 小野寺

ちょっとだけ林道の説明をします

  1. 投稿者:うーたん
  2. 投稿日:2003/11/20
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お役所からの回答、興味深く拝見しました。
いかにも杓子定規というか、マニュアル以上の回答ではないです。

そこで、たぶん最初で最後の林道の実情の解説をしてみます。

1.元々スーパー林道は多目的林道とし予算を獲得しました。単なる営林作業用の道路を建設するには予算が付きにくくなったためと思われます。営林作業の他、日常生活、観光用にも供される原則となっています。このためか、スーパー林道の村道や県道への管理団体の移動が良く行われています。(朝日スーパー林道、田代山林道など)

2.広域基幹林道、この林道も多目的の使用に供される事を前提に予算を獲得した林道です。一般車が通行する事を前提としているので、幅員が広く創られているほか、ガードレールも林道としてはかなり多く設置されていて、一応の安全性への配慮を見せています。

3.普通林道、以外に思われるかもしれませんが、事実上の日本一長いダート林道となった道東林道は普通林道です。
普通林道は原則営林作業のみを考えて創られているので、幅員は狭く3.6~4.0mの間で造られます。ガードレールも多数は設置されません。

ただ、ここからがややこしいのですが、普通林道が地元の要望で生活道路として造られる場合があります。この場合はほとんどが舗装路です。

一般には生活道路は市町村などの地方自治体が建設、整備するのですが、山間部など人工が粗密な地域ではなかなか予算が付きません。そこで、林野庁から予算をもらい普通林道として建設します。
宮崎県の諸塚村などが良い例でしょう。

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