アルフェックのフォールディングカヤックで湖に遊ぶ(モンベルブランド)

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アルフェック ウムナック360昨年(2007/10/31)までの2年間ほどを北海道に住んでいたのですが、移住した目的の一つが北海道の自然を満喫することでした。夏、色々な楽しみ方がありますが、一番自然とふれあえるとわたしに思えたのがカヤックでした。一体型のカヤックでは移動に不便ですし、引越には向きませんので、必然的に折りたたみ式のフォールディングカヤックと呼ばれるタイプになりました。
 

フォールディングカヤックの骨組み
フレーム、折りたたみ式です
フレームに外張り被せたところ
外張りを被せます

フォールディングカヤックは折りたたみ式なので、破損がしやすいです。そのためパーツの取り寄せや修理などに時間のかからない国内メーカ製を選ぶことにしました。
メーカーとしてはモンベルブランドのアルフェックがラインナップも豊富でしたので、これに決めました。

メーカーが決まりましたので、その中のどの種類を選ぶかを考えました。
カヤックはどのような水面を漕ぐかでタイプがはっきりと分かれてきます。タイプが違うと使い物にならない可能性も出てくるので、慎重に考えました。

例を上げればシーカヤックは文字通り海の上を得意としています。湖なら航行できますが、川は河口以外は無理でしょう。
アクションボートと呼ばれる渓流水域の瀧のような流れの中で楽しむカヤックは同じ川でも緩やかな流れの中流水域や湖では直進の安定性に欠いてしまい航行するのに難いでしょう。
 

カヤックを漕いでいる姿
カヤックを漕ぐ姿
湖上のカヤック
湖上のカヤック

わたしが主にカヤックで遊びたい場所は湖ですが、釧路川の川下りも行いたいと思いました。
それで悩んだのが川下りを得意としながら湖などの静水も航行できるボイジャーとするか、湖などの静水面を得意としながらも艇の長さが短いのである程度の小回りの効くウムナックにするかでした。

次いで1人の利用とするか2人の利用とするかを考えました。
通常はわたし個人で楽しむので1人用のカヤックで十分なのですが、わたしの友人や知人が夏に北海道に遊びに来るので、そのときにカヤックに乗せてあげれば喜んでもらえるだろうと思ったのです。

もう一点、2人の利用のカヤックだと積載できる重量がより大きくなります。
2人用の艇に1人で乗る場合には、1人分の重さに相当する荷物を積めるので、カヤックツーリングに向いているだろうと考えました。
実際に13kgある折りたたみ自転車を積んで屈斜路湖を横断してから釧路川を下ったこともあります。このときは終点の摩周大橋の直前で転覆してしまいました。
 

カヤックを車に積んだところ 車に積載してもはみ出さない カヤックを担いだところ
カヤックを担いでポーテージ

結果、ウムナックの2人用(360)を選びました。
ボイジャーの2人用は艇の長さが460cmと長すぎるうえに、重量もより重くなるから止めました。
ウムナック360はボイジャーよりも艇の長さが1mも短い上に約5kg軽いので持ち運びにも便利です。
ポーテージといって、カヤックを担いで移動する場合があります。1人で担ぐので軽い方が楽です。

また、購入後に気がついたのですが、ウムナック360を車のシステムキャリアに積んでも、車の長さの範囲で収まりますので赤旗の必要がないですが、460のボイジャーだと車よりも明らかに長いので、赤旗が必要となったかもしれません。赤旗は警察に届け出るなど手続きが面倒なので、この点でもウムナックを選んで正解でした。

ウムナック360の購入を決めた後、2色あるうちの青系にするかオレンジ系にするか色で悩みました。ネット上には青系の写真しか掲載されていないからです。無難なら青系にするところですが、あえてオレンジを選んでみました。
冒険と思いましたが、実物を見ると青よりもオレンジの方がわたし好みの良い色でした。ボイジャーの色がオレンジなので、ほぼ同じ色だろうという検討は付けていたのですが、この検討は当たりでした。
ものを買う時には、調べるだけ調べても分からないことがあります。最後は自分の感を信じて注文をすると、良い結果が得られます。中途半端に妥協をして納得するよりも良いでしょう。
 

友人とカヤックを楽しむ
前席で漕ぐ友人
前席の友人
疲れたのではしゃぐ友人

ウムナック360で北海道に来た友人たちを屈斜路湖の和琴半島巡りや釧路川の源流下り、コムケ湖などに招待したのですが、とても好評でした。やはり2人乗りの方を購入して正解と思いました。
 

釧路川源流部
釧路川源流部の倒木
釧路川源流部
釧路川源流部の透明な水

念願の釧路川の源流下りにチャレンジをしました。
予想どおり小回りが効くので、倒木や杭などをうまくかわせたのですが、やはりボイジャーに比べると操舵性が劣るのか、倒木をかわしきれずに転覆をしてしまいました。しっかりとした装備をしていますから、別段、命の危険を感じることは無かったのですが、何処まで流されるのだろうかと不安になりました
幸い、浅瀬があったのでカヤック本体とパドルなど必要な装備を陸にあげて一休みしました。カヤックのフレームが曲がるなどの破損がありましたが、艇がこぎ出せないなどの致命的なことでは無かったのでまたこぎ出しました。
転覆の損害としては壊れ欠けて買い換えを検討していたデジカメが壊れたことと、携帯電話が壊れたことくらいです。
あと、カヤック用の靴が流されてしまいましたので、帰路は裸足でした。裸足でコンビニに入るのだけは恥ずかしかったです(笑)。
 

然別湖
然別湖からみた双耳峰
クッチャロ湖
クッチャロ湖の葦

その後もカヤックで北海道の道北と道東の主要な湖を巡り遊びました。
北海道でも道北や道東の湖は一部を除けばほとんど人の気配が無く、広い湖上にたった1人で浮かんでいることは最高の贅沢でした。
この経験だけでも北海道に移り住み、カヤックを購入した価値が有ると思います。
 

サロマ湖のアザラシの群れ
アザラシの群れ
サロマ湖のアザラシが追いかけてくるところ
好奇心が強いので追いかけてくる

コムケ湖でハクチョウの群れと一緒に漕いだり、初冬のサロマ湖でアザラシの群れに追いかけられ、力一杯漕いで逃げていたら暗礁に乗り上げてしまい船底に穴を開けてしまったのも、今では懐かしい思い出です。
 

中禅寺湖から見た男体山
男体山と中禅寺湖
中禅寺湖の最奥部から見た男体山
最奥の中禅寺湖

栃木に引っ越してきて、先日(2008/8/2)に久しぶりにカヤックで湖上に遊びました
日光の中禅寺湖です。湖の東半分は観光地となっているほか、釣り場ともなっているので船の通りが多く、のんびりと湖上を遊ぶという雰囲気ではありませんでしたが、西側の半分は船は1隻もなく、文字通りわたし1人で湖を独占している気がしました。
中禅寺湖の湖上からみた男体山は絶景です。日本百名山の一つに選ばれた貫禄を感じました。
これもカヤックに乗って湖上に浮かばないと見られない景観です。

ウムナック360は残念ながら廃番となってしまい今では入手できなくなりましたが、上位の種類に当たるアリュートが1人の乗りと2人乗りの2種類があります。ウムナックよりもやや大型なので持ち運びには苦労するかもしれませんが、その分、安定性は増しているのではないかと思います。
 

カヤックは贅沢な遊びです

予備パドルと道具
予備パドルなどの装備
船底の補修箇所
補修跡、毎回の様に補修します

装備も艇本体だけでなく、ライフジャケットやパドル、予備パドル、浮力体、コーミングカバー、防水バッグなどの装備品が必要となりますから、15万円の価格の艇を買うとしたら最終的には20万円位になると思います。買わなくてもカヤックを楽しむことは出来ますが、命に関わる装備なので、省かないことをお薦めします
その上、フォールディングカヤックは船底を破損して水漏れが置きやすいので、遊んだ後は必ずと言っていいほど、補修が必要となります。手間がかかります
また、自転車のような実用性は皆無です。
しかし、それだけの魅力のある遊びです。たった1人で大きな湖に浮かぶ、こんな体験をぜひみんなに体験して貰いたいです。
 

本州での川下りは難しいですね
日本の川は鮎釣りなど釣り人が多く、カヤックなどは決められた水域でしか自由に楽しむことは出来にくいです。北海道では釣り人の数も少ないのでトラブルにはなりにくいですが、本州などの川ではそうも行かないでしょう。わたしもそれを考えて、今のところ、川下りを本州では行っていません。

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