クマと熊避けの鈴

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今年は山にクマの餌が少ないようで、麓に降りてくるクマの数が増えています。
北海道の山になじみのあるわたしは、クマというとヒグマを頭に浮かべるのですが、内地のマスメディアがクマという時には主にツキノワグマの様です。

ヒグマの足跡
これがヒグマの足跡。
わたしの履いている登山靴のサイズが28cmあり、その靴と比較すると足跡の大きさが分かります。ヒグマの足跡はいくつも見てきましたが、これほど大きな足跡は希です。立った時の背丈が2m前後はありそうです。
撮影場所は留萌の南にそびえる暑寒別岳の山頂付近の登山道です。

入山に先立ち、雨竜沼ゲートパークでヒグマの情報を仕入れたのですが、数年前まで登山道でヒグマが目撃される事はほとんど無かった暑寒別岳ですが、ヒグマの生息数が増えて今年は登山道を含めたエリアをヒグマが縄張りとしているそうで、目撃情報も多く寄せられていました。

熊避けの鈴をつけたザック
熊避けと言えば鈴が一般的です。
わたしも普段はこのようにザックの下にぶら下げています。

ザックにぶら下げていると、上り下りのように勾配があるところを歩くと音がするのですが、勾配がない平坦な湿原などを歩く時には音がしません。
ヒグマやツキノワグマはとても賢く、人間に自分から近づいてくることは通常ありません。人の存在を分からせるためには大きな音が出た方が良いので、鈴がなるようにつける位置を工夫しました。

暑寒別岳に登る途中には雨竜沼湿原や南暑寒岳の平坦地を歩くので、鈴の音がしません。
一度、ヒグマに会っているので、もう積極的に会いたくはありません。なにぶんヒグマは大きな動物なので、山中でばったり出会うと、数日はうなされます。

熊避けの鈴をつけたスパッツ
山を歩いていて、一番大きく動かしているのが脚です。そこに鈴をつければ大きな音がするだろうと思いつけてみたところ、ザックにつけるのに比べて数倍の音がしました。
このおかげで、暑寒別岳ではヒグマに会うことはありませんでした。

一般にヒグマは恐れられている動物ですが、詳しく調べてみると、ヒグマの方から積極的に人間を襲うことはほとんど無いそうです。人が襲われる場合のほとんどは、鉄砲を持ったハンターがヒグマを仕留めようとして、逆襲に遭っています。
登山や山菜取りでヒグマに襲われる時は、ヒグマの方とばったりであって、なおかつ人が後ろを見せて逃げている場合がほとんどの様です。

わたしはヒグマに一度、ツキノワグマに三度出会っていますが、いつもクマの方が逃げてくれました。

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このページは、mizunumaが2010年10月27日 14:03に書いたブログ記事です。

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