新生銀行と野村證券に見る金融機関のディスプレイの違い

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先日、新生銀行と野村證券の店舗に出かける必要がありました。そこで気が付いたのが両社の顧客が見るための液晶ディスプレイの違いです。

わたしはシステムエンジニアという職業柄、パソコンから情報が表示される液晶ディスプレイに対して、無意識に関心が行ってしまうようですが、そのおかげで、両社の違いが分かりました。

新生銀行の液晶ディスプレイ

先に訪れたのが新生銀行の表参道ヒルズ店です。

新生銀行の顧客用のカウンターには、ディスプレイが2台置かれていました。
PCの設定はデュアルディスプレイ(クローン)となっていて、行員が見ている画面と顧客がみている画面とが同じ表示となっています。

そのため、行員がディスプレイを見て説明をすれば、お客も同じ画面を見ているので、理解ができるということです。ディスプレイは顧客が見る側はEIZOの19インチディスプレイが使われていました。

新生銀行の基幹システムのうち、データベースはわたしも使用しているオープンソースのMySQLです。オープンソースなので使用料金がオラクルなどと比べると驚くほど安上がりです。
この点から見ても、新生銀行が極力無駄な経費を排除して、他行に比して高金利の定期預金をお客に提供したり、一定の条件を満たせば、他行への振り込みが一定回数無料となるサービスを提供したりしていることが分かります。

それだけ経費を切りつめている新生銀行が、液晶ディスプレイにEIZOという高級なブランドを使用しているのが印象的でした。

野村證券の液晶ディスプレイ

野村證券の宇都宮支店に行きましたが、ディスプレイは1台、メーカーはNECでした。

顧客に応対するカウンターのディスプレイでありながら台座が回転式ではなく、店員がディスプレイの台ごと回していました。
つまり、店員がキーボードからデータを入力したり、マウスで選択して画面操作を終えてから、お客へディスプレイを手で回して、説明をするわけです。
非効率なうえに、お客に対しても不親切だと感じました。

片手で台座ごと回せるということは、それだけ軽いディスプレイということで、安物だということです。EIZOのディスプレイをご覧いただければわかりますが、片手で回せるほど軽くありません。良いディスプレイは重いモノです。

天下の野村證券がNEC製の、決して高価でない液晶ディスプレイを、しかも店員と顧客用に1台しか配置していないのが印象的でした。

感想

新生銀行の行員の知識と野村證券の店員の知識は、バッティングする部分があるものの、そもそも銀行と証券会社という違いがあるので、単純な比較はできません。ここではお客に見てもらう液晶ディスプレイだけを取り上げ、両社の社風を比べてみました。

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