イタリア製TECNICA登山靴

|

今年の6月に縦走登山用に購入した靴です。
日帰り登山用の靴は持っていますが、あえて縦走用の靴を購入したのは、縦走登山は重い荷物を背負って歩くので靴の底が厚めに出来ているなど、構造上に違いがあるためです。
IMG_3615

購入したのは千葉県津田沼にあるヨシキです。
北海道にすんでいた頃は旭川にある秀岳荘で登山用品を揃えていたのですが、内地に引っ越してきてからは秀岳荘の様な専門知識の有る店員さんがいて、なおかつ在庫も豊富に揃えている登山専門店に出会えずにいました。
それで1年を経過したのですが、友人からそれならヨシキが良いと薦められて早速店を見に行き、店員さんの話を聞いて、このお店なら安心をして購入出来ると思いました。

縦走向けの登山靴TECNICA製 GALAAD II GTX NB

登山靴の買い方

TECNICAの GALAAD II GTX NBは革製でゴアテックスを使い透湿防水を施してあります。
購入する時に厚めの靴下を履き、店舗内に設けられた斜面を何度も上り下りをしてサイズを決めました。3足のサイズで試しました。量販店で店員さんがここまで靴1足の為につきあってくれることは少ないでしょう。
わたしの脚のサイズの実寸は26.5mmですが、この靴は一回り大きく27.5mmあります。登山で下る時に親指が靴に当たることを防ぐために大きめの靴を買うのです。個のことは秀岳荘で教えてもらいましたが、ヨシキでも同様でした。

わたしの場合ですが、登山靴を購入する時にはまず足に合い有る着心地がよいかを確かめます。
その上でデザインや紐の結びやすさなどを見ます。
最後に自分の予算内で購入出来るかを確認して、予算内で有れば即購入します。
最初に予算を設けて、その範囲で靴を探すと言うことはしません。
多少、予算をオーバーしても気に入った靴が一番です。なぜなら登山では靴が一番重要だからです。靴との相性が悪いと疲れやすくなりつま先などが痛くなったり靴擦れをおこしたりして、最悪歩けなくなります。命がかかっているものと思っています。

TECNICA製 GALAAD II GTX NBの説明

ヨシキの店員さんの受け売りですが、TECNICAの登山靴は日本人向けに横幅が広く甲高に作られている種類が多くあるそうです。
イタリア製の靴はオフロードオートバイ用のブーツ等も日本人向けに幅広甲高の靴を用意するなど、単に外観のデザインや機能だけでなく、誰がどんな状況下で履くかまでを考えて作られているようです。わたしのオートバイ用のブーツは今の靴で2足目ですが、1足目も2足目も偶然にイタリア製でした。

登山やオートバイなどの特殊な用途の靴に限って言うと、日本製はだめな様な気がしてきました。

TECNICA製 GALAAD II GTX NBの履き心地

今年の夏は7月下旬に金峰山と瑞牆山を1日で登った時に右膝を壊してしまい、8月一杯をトレーニングに当てて回復に努め、9月と10月はリハビリをかねた日帰り登山に終始しました。このため、せっかくの縦走用の登山靴を縦走登山で試す機会は無かったのですが、履き心地や改善点などが無いかを確認するために、日帰り登山に使いました。

わたしはカメラやザックなど気に入った製品を最初に使う場所は日本百名山と決めています。
カメラレビューではα300は筑波山、ペンタックスK-xは皇海山、キヤノンEOS 7Dは蓼科山とこだわっています。
もちろん、TECNICA製 GALAAD II GTX NBも例外ではありません。最高の山を用意しました。

富士山登山で試す

どんな靴でもオーダーメードでなければ自分の足に完全にフィットすることはありません。
中敷きで調整をしたり、靴下の生地の厚さで調整したりしますが、この靴は信じがたいことですが、完全にわたしの足にあいました。

富士宮登山口から宝永山経由で剣ヶ峰の最高峰へ登り、その後、山頂の外輪山を一周してから富士宮登山口に降りたのですが、急峻な登山道にもかかわらず、全く脚に負担がかかりませんでした。
また、親指も痛みが発生しませんでした。
わたしが普段履いている日帰り登山用の靴は、富士山暮らす野山に登ると若干ですが親指が痛くなります。

靴底が厚いので荷物を背負っていないで歩くと歩きにくいのではと心配をしていたのですが、杞憂に終わりました。
この靴1足で日帰り登山も縦走登山もこなせます。

日帰り登山用の靴がかすんでしまいそうですが、あの靴も気に入っているので、日帰り登山と縦走登山で使い分けをしようと思います。

価格

試し履きで気に入ったので購入しようと思い価格を聞くと、通常価格約36,000円のところを約1万円引き、その上決算セールで10%引きという破格の値段でした。
レジに靴を持って行くと、レジの人も驚いたらしく店長さんに「本当にこの価格ですか?」と念を押したくらいです。
運が良かったと言うことでしょう。

登山靴はしっかりとしたお店で購入を

秀岳荘の時もヨシキの時も、店員さんに十分な知識があり、なおかつ自分の足に合った靴の在庫を持っていることが重要です。
どちらが欠けても靴は買えません。

TECNICA製 GALAAD II GTX NBの写真

箱はオレンジ色と青色のユニークなデザインです。
ちょっと見慣れない組み合わせなのですが、気に入っているので捨てずに取って有ります。
IMG_3601

蓋を開けるとこの様に入っています。
IMG_3608

正面から見たところ。
登山靴は踝から足首までを覆ってくれる靴で無ければなりません。ブーツほどではありませんが高さがあります。
IMG_3611

斜めから見たところ。
履き心地で選んだ靴ですがデザインも気に入っています。
IMG_3624

ソール。
残雪も岩場も泥の中も安心して歩けそうなデザインをしています。
IMG_3630

新品の状態で富士山に登ります。
IMG_4431

富士山の急斜面をジグザグに登って行きます。
IMG_4557

これが登山道。
石と岩と砂礫の道です。
IMG_4648

この日は富士山は大雲海に孤峰としてそびえていました。
周囲に3000m級の山々が有るはずなのですが、その頂すら見えません。
富士の高嶺からの景観も魅力的ですが、雲以外になにも見えない青空の下を歩くのもまた格別でした。
IMG_4680

登頂。
足下には当然ながらTECNICA製 GALAAD II GTX NBがあります。
登りも下りも靴を変えた事による疲れは感じられませんでした。
IMGP8759

カテゴリ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.1

このブログ記事について

このページは、mizunumaが2009年11月20日 15:44に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「さよならGIANT ROCK4500」です。

次のブログ記事は「ペンタックスK-x vs キヤノンEOS 40D比較レビュー|晩秋の那須岳」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。