ベルモント チタンクッカー 605(BC-030)

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長年使っていたエバニューのクッカーですが、四国から九州を旅したときのオートバイツーリングの転倒でひどく曲がってしまい使えなくなってしまったので、新しいクッカーを購入しました。
購入したのはベルモントのソロ用のチタンクッカー650(BC-030)です。
ベルモント 650

    仕様

  • 材質/本体:チタニウム、フライパン:チタニウム・フッ素コーティング、ケース:ナイロン
  • サイズ/本体:直径113×深さ70mm・容量:650ml、フライパン:直径117×深さ320mm・容量320ml
  • 重量/170g

購入のポイントはフライパンと鍋のセットであること。フライパンは焦げ付きにくいフッ素加工をしてあること。一人で使うので、必要最小限の容量であることです。
登山で主に使うために最軽量な素材のチタン製であることが前提でした。

フライパンと鍋のセットのチタンクッカーは各社から発売されているのですが、フッ素加工をしてあるフライパンはなかなかありません。
ベルモントのチタンクッカー650希少な存在です。

ちょっとややこしいのは、ベルモントではクッカー650はチタン製以外の素材を使った製品もあることです。
同じベルモント製の650なのに、ショップによって値段が大きく違っていたので、最初は不思議でした。

使用の感想

重さ

今回は高尾山から陣馬山を経て生藤山の先の浅間峠まで(約11時間)と、上野原駅から御前山と倉岳山を経て九鬼山から田野倉駅まで(約12時間)を背負って歩いたのですが、その軽いことには驚かされました。このクッカーをザックに入れても入れなくても背負った重さの実感は変わらないほどです。
重量170gと書かれているのですが、これまで使っていたクッカーと比べると数分の1の重さにしか感じられません。
登山用品はクッカーに限らないのですが、ほんの数十グラムから100グラム重さが増えただけで、とても重く感じるものです。

響く金属音

チタンはとても丈夫な金属なので、薄く作られています。薄いから軽いのだといえます。
鍋が薄いので、指ではじくと高い金属音がします。それが結構響きます。
わたしはこの手の音を苦手としていないので気になりませんが、音は好き嫌いがあるので、苦手な人もいるかもしれません。

熱伝導率

薄手の作りなので、火にかけると鍋そのものの温度はすぐに高くなります。一般にはチタンは熱伝導率が高い金属と言われていますが、これだけ薄い素材で作られた鍋ですと、熱伝導率に関わりなく、バナーの火力は鍋の中の料理に伝わるとおもいます。

汚れ

クリームパスタをゆでたのですが、火力で焦げ付いたように見えていた箇所も、濡らしたティッシュで軽く拭き取れました。
ベルモント 650

付属している袋はチタンをイメージした銀色です。生地が薄いのが気になります。
少しきつめなので、使っているうちに縫い目がほどけてくるのではと思われます。

フライパン

フライパンが蓋を兼ねています。
購入前から取っ手の形状が気に入らなかったのですが、購入をして使ってみると予想どおりで、取っ手をのばすと蓋のフライパンと鍋の間に隙間が出来て煮炊きをしている鍋の中の暑い空木が逃げてしまいます。取っ手を畳んでいると空気は隙間は出来ませんが蓋を開けることが出来ません。
また、フライパンの取っ手は熱が直接伝わってしまう、金属むき出しなので、数分も蓋をしていると、取っ手も熱くなってしまい、素手で取ることが出来なくなります。

フライパンを蓋代わりにすると言うのは良いアイデアなのですが、細部まで気を配らないと企画倒れになってしまいます。
ベルモント 650

肝心のフライパンとしての機能ですが、小さなフライパンなので、この上で調理できる材料が限られます。
試しに目玉焼きを作って見ました。
1個の卵だとちょうど良い大きさでした。
ただし、目玉焼きはフライパンの蓋はないので、ちょっとした工夫が必要です。
ベルモント 650

スクランブルエッグ。
これも大きさに不足はありませんでした。
ベルモント 650

フッ素加工と言うことで、フライパンにこびりつかないことを期待していたのですが、あまり上質のフッ素加工ではないのか、卵料理は焦げ付いてしまいました。
アウトドア、特に登山のように高地で自炊をするときには、水の使用が限定されるので、フライパンを洗うと言うことができません。せいぜいティッシュで拭き取るくらいなので、汚れにくいフライパンなら助かると思っていたのですが、期待通りには行きませんでした。

鍋もそうですがフライパンもとても薄いので、火にかけるとすぐに表面が熱くなります。
フライパンを温めてから具材を乗せるという従来の感覚ではフライパンを空炊きしてしまうので、具材の準備を終えてからフライパンを火にかけます。
これは時間の節約になって良いのですが、慣れていないので、最初はフライパンを焦げ付かせてしまいました。

あまり出来のよいフライパンではないので、同じベルモントのチタンクッカーなら、蓋付き深鍋のBC-040でも良いかもしれません。

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このブログ記事について

このページは、mizunumaが2011年5月 3日 10:45に書いたブログ記事です。

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