ニコン D90とキャノン40Dの比較 | ユーザビリティー レビュー

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みんぽす

IMG_2374ニコンとキャノン、国内シェアのトップを争う2大メーカーの中級機を、大きさやスイッチ類の配置など、ユーザービリティから比較してみました。
この機種になると入門機種と違い、撮影はオートではなくセミオート、もしくはマニュアルになります。そのため、細かな設定を行うスイッチ類が扱いやすいかが重要となります。
 

ニコンD90のユーザービリティ

全体の大きさはニコンD90の方が半廻りほど小さいです。キャノン40Dは大きいので女性や手の小さな男性には不向きですが、D90なら何とか扱えそうです。
 

IMG_2370重量もD90の方が若干軽いです。長時間、持ち歩く場合にはこの軽さが重要となってくると思います。また、2台のカメラを持参して行く時などにも軽さは威力を発揮するでしょう。
 

IMG_445140Dのバッテリーは蓋を開けても落下しないようにクリップで固定されていますが、D90の場合はクリップでの固定ではありません。ただし、写真のように少し出たところで落ちないようになっています。登山など足場が悪いところでのバッテリーの交換に、蓋を開けてもバッテリーが落下しないような工夫がされているのはさすがです。
 

IMG_4444レンズ廻りのスイッチとボタンの配置です。レンズに片手をかけた時に間違えて操作するような配置にはなっていません。
 

IMG_4441シャッター廻りのボタンの配置。40Dは1つのボタンに2つの機能を持たせてあるので慣れるのに時間がかかりましたが、D90は1つのボタンに1つの機能しか持たせてありませんので、すぐに慣れました。
ただ、使う上でよく間違えるのが、シャッターボタンと同じ箇所にスイッチが付いている点です。シャッターを切った後で、知らない間にスイッチをオフにしていることがしばしばありました。
シャッターを切りたい時に瞬間的に反応してくれるのがこのクラスの機種の魅力なので、スイッチを無意識に切ってしまう位置にあるのはちょっと使いづらいと感じました。
 

IMG_4439撮影モードのダイヤル。アルファベット一文字で大きく書かれているので見やすいです。例えばキャノンの40Dでは「Tv」があります。
この撮影モードのアルファベットの文字がキャノン、ニコン、ソニーで各社が違っているので、ユーザーからすると統一してもらいたかったです。
 

IMG_4436背面の液晶ディスプレイとその廻りに配置されたスイッチ類です。
液晶ディスプレイの表現力はD90の方が圧倒的に綺麗です。40Dの液晶ディスプレイは表現力が貧弱で映し出された画像を見て撮影に失敗したのかと思うような写真もありますが、単に液晶ディスプレイの表現力が悪いだけで実際は失敗していないことが多くありました。
D90ではそうしたことはほとんどありません。
スイッチ類は1つに1つの機能を持たせてあるので使いやすいです。特に使いやすいのが「OK」ボタンの廻りに配置されたカーソールボタン(十字キー)です。40Dにもカーソールキーがあるのですが、スイッチの配置がD90と比べると悪いので使い勝手はよくありません。
 

IMG_4464_edited-1D90は開発担当者の方に直接操作方法を習ったことと、1スイッチに1動作が割り当てられているシンプルな操作性から、マニュアルを読まなくても一通りの撮影をこなすことが出来ました。
40Dはマニュアルを何度も読んでいますが、未だに分からないことが多くあります。操作性ではD90の方が上です。
 

IMG_4449記録メディアにSDカードとSDHCカードが使えるのは、D90の大きなアドバンテージです。いま、発売されているノートブックパソコンには、ほぼ100%、SDHCカードリーダーが標準で付いていますのでノートブックから直接画像データを読み込むことが出来ますが、40Dはコンパクトフラッシュカードなので、別途にUSB接続のカードリーダーを使わなければなりません。
出先でノートブックに画像を取り込む必要がある時には、この記録メディアの違いが使い勝手に大きく関わってきます。
 

感想

ニコンD90は最新の機種だけに液晶ディスプレイなど、カメラ以外の再現力ではD40を圧倒しています。

スイッチ類の配置はカメラメーカーの社風もあるので、機種独自の機能を除けば、上位機種もほぼ同じ配置をしています。ニコンの方が使いやすいですが、これはD90の開発コンセプトが上位機種のD300の「豊富な機能を簡単な操作でユーザーが使えるようにする」にあったことと関係がありそうです。多機能でも使い勝手が悪ければユーザーは使いませんから、プロやハイアマチュアならともかく一般のユーザーにとっては単純な操作性の方が良いです。

その代わり、D300にはあった機能の一部が削除されています。操作性の犠牲になったといえるのかもしれません。
一例を挙げれば、撮影後、液晶ディスプレイに撮影した写真が表示されますが、この表示時間をD90では変更することが出来ません。D300やキャノンの40Dでは変更することが出来ます。ヒストグラムを表示させて撮影後の写真の確認時間を長く取りたい時などにこの機能は便利なのですが、D90では約2秒に固定されているので、写真の確認以外にはあまり役に立ちません。

記録メディアの違いは決定的に重要でした。
箱根山と天城山の登山の時にはミニノートを持参して行きましたが、カードリーダーは持たずに出かけたので、キャノン40Dから画像を取り込むことが出来ませんでした。D90はSDHCカードなので、ミニノートに内蔵されているカードリーダーで取り込むことが出来ました。
もっとも、わたしはエプソンのフォトストレージビューワ P-7000を所有しているので、記録メディアの違いはP-7000で吸収出来ます。

全てが逆に回す

ニコンとキャノンでは回す操作は全て逆なのでとまどいました。
レンズを交換する時、レンズをズームする時、スイッチのオンオフまで、全てが逆です。
ニコンの方に聞いたところ、キャノンは元々はカメラメーカーでレンズはニコン製を使っていたそうです。ここからはわたしの想像ですが、自社でレンズも作り出したときにニコンのレンズと一線を課すために、レンズマウントなどを逆の回し方にしたのだろうと思います。

わたしは今回、約1ヶ月に渡ってD90と40Dの2台を撮り比べていたのですが、レンズのズームを利用する時には全く逆の操作をするので間違えることが多くありました。しかし、人間は慣れる動物なので、D90のときと40Dの時では意識しなくても体が自然に反応するようになっていました。

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このブログ記事について

このページは、mizunumaが2009年1月11日 10:18に書いたブログ記事です。

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