初めての登山ツアー参加 アミューズトラベル主催の北八の縞枯山縦走:メリットとデメリット

|

晩秋のトムラウシ山から見た旭岳わたしが登山を始めたのは2006年の秋、北海道の紋別に住んでいる時でした。日帰りで大雪山の主要な頂きのほとんどに登れる位置に住んでいたので、2006年から2007年にかけて、仕事の空いた日で天候が晴れの日には大抵山に登っていました。

※写真は10/3 2007トムラウシ山山頂から見た旭岳と御鉢平です。クリックをすると写真が拡大します。
 

自分の都合で出かけるので、当然ですが全て単独登山です。北海道の山は大雪山といえども登山ツアーの登るルートと山は決まっていて、わたしは人混みが苦手なのでそうしたツアーが通らないルートから大雪山の頂を目指したり、登山ツアーを始めほとんど人が登らない山やルートを登っていました。

そのあと、2007年の冬に関東に引越をしてきてからは、日帰りで登れる山や2泊3日の日程で登れる関東の山や、1週間をかけて北東北の山を登ったりしていました。北海道では全て日帰りで登山をしていましたので、特に日本百名山にこだわる事も無かったのですが、本州に住むと登れる山がとても多いことに気がつきました。そこで、まず深田氏が多数の山から選んだ百名山の大半を登ってみて、自分の中で山の基準を作ってから、百名山以外の山を登ることにしました。
それで、1週間のまとまった休みが昨年の秋に取れたので青森から秋田、岩手にかけての日本百名山に登ってきました。

裏磐梯の秋元湖から見た吾妻連峰の西大巓わたしが単独登山にこだわるのは、登山だけでなくカヤックも同時に楽しむことが多いことも理由の一つにあります。先月(6/25~6/27 2009)にかけて福島県の安達太良山と西吾妻山、栃木県の那須岳に登頂しましたが、同じ日に裏磐梯の桧原湖、秋元湖、曽原湖をカヤックで半周したり一周したりしています。
※写真は裏磐梯の秋元湖から見た吾妻連峰の西大巓です。この翌日に登った山です。
 

単独登山も良いのですが、物足りなさも有ります。特に寂しいのが情報の不足と自分に足りないものを客観的に教えてもらえる事が無いことです。
わたしは2007年の夏に膝を壊してしまい、翌年の2008年の初夏までトレーニングに励み、ようやくどんな山にでも登れるまでに回復しました。しかし、トレーニングの方法を見つけるまで医者に通い、5軒の外科に通いながら全く効果が無く、たまたまインターネットで見つけたトレーニング方法が自分の膝痛対策に合っていると思いそれを行いました。
この話を同じ登山をする知人に話すと「その膝痛は軟骨がすり減って炎症を起こす痛みだから、歩き方を工夫して、これこれのトレーニングをすれば痛みが出ることは無くなる」と教えてもらえました。トレーニング方法はわたしが行っているのとはずいぶんと違っていましたが、歩き方の工夫はとても参考になりました。
この様な、他者との出会いや教えてもらえる場が欲しいと思うようになっていた時に、登山とは関係のない全く別のルートからアミューズトラベル主催の登山ツアーの参加の招待を受けました。

参加出来るツアーが2つ用意されていて、どちらもわたしには馴染みの山でしたのですぐに申し込みをしました。
今回、縦走をした北八ヶ岳(以下北八「きたやつ」)の縞枯山から茶臼山にかけてのルートは、今年の2月にスノーシューイングで訪れようと計画をしていた山です。そのため、国土地理院の電子地図1/25000を印刷して、毎日のようにルートを確認していました。結局、休みが取れずにこのスノーシューイングは行われなかったのですが、山そのものに登ることの魅力は残されていました。
もう一つのツアーは今年の正月に登山をした天城山でした。天城山は日没のために最高峰の万三郎山を目の前にして万二郎山だけに登頂して引き返したので、機会があれば天城山の最高峰に登りたいと思っていました。こちらは既に定員になっていたので参加出来ませんでした。

登山ツアーへ参加

メリット

IMGP8061一番驚いたのは、当たり前なのですが自分で車で移動をする必要が無いことです。わたしは登山ツアーの前日に集合場所の新宿に宿泊をしたのですが、自分でしたことと言えば自宅からJRの駅まで自転車をこいだことと、ホテルからツアーの待ち合わせ場所まで歩いたことくらいです。
後は、バスに乗り込み一路登山口へと行きます。帰りはこの逆でした。

わたしの単独登山の場合、まず始めに自宅から登山口までのルートの作成とおおよその走行時間の確認を行います。その後から登山コースを印刷して実際に歩く時間を等高線と直線距離を掛け合わせて目算します。登山口から頂上まで直線距離が近くても等高線が密だと急登坂なので時間がかかります。逆に越後の平ヶ岳(標高2139.6m)のように尾瀬の案内地図には往復13時間余りと書かれている山ですが、登山口から山頂間で距離が長く(約11km)、標高差も約1200mと有るにもかかわらず、比較的楽な登山になると予想をつけて登頂しました。実際のわたしが登山に要した時間は約10時間です。これは地図を見ると分かるのですが、等高線の密のところと粗のところがはっきりしていて、丁度階段を上って疲れたあたりに踊り場が有るような登山となり、体力の消耗が少なく回復も早いと判断したからです。

縞枯山縦走ツアーに参加した時も、わたしは地図を印刷してルートを確認して、自分の脚力ではどのくらいかかるかなどを計算しました。以前に計算した時はスノーシューズを履いての距離と時間でしたので、改めて計算をし直したわけです。わたしの脚力なら走破時間は約3時間。標高差は約200m。このくらいの距離と標高差ですとわたしにとっては登山と言うよりもハイキングに近くなります。

行きのバスの中では多少の緊張と期待が交互に心に浮かびました。
初めて集団で山に登るのがどの様なものなのかが全く分からなかったからです。バスを降りてロープウェイを登り、いよいよ登山と前にストレッチを始めました。

ストレッチはわたしも必要性を知っていたのですが、体を動かすことなので図などでの解説をみてもそれが実際にどの様な動きを体にさせるのかが分からないでいました。そのため、これまで、登山前のストレッチというものをしたことがありません。ストレッチをするとしないとでは疲労感や怪我や捻挫の度合いが違ってくると言われています。
ラジオ体操に似ていなくもないのですが、登山ならではの体の動きに合わせたストレッチが多くあり、今後の登山に役立てることが出来ました。これなどは登山ツアーに参加しなければ覚えられないことです。

IMGP8071縞枯山へ向かって歩き始めると、やはり歩く順番というものがあるらしく、初心者や自信のない方ほど先頭のガイドさんのすぐ後を歩き、わたしのような歩き慣れた人はうしろを歩くようになりました。最後尾にはサブのガイドさんがいるので、色々と山の話や登山用品の話を聞けたのがとても楽しかったです。
 

IMGP8185山頂へ着くまでの時間はそれほどではないのですが、数分間の立ち休憩を何度か行いました。立ち休憩をするだけでもずいぶんと体力が回復することをこのとき知りました。わたしの登山スタイルは無茶な部分があり、歩き始めたら山頂間で止まらないと言うことがほとんどです。希に急登坂の途中で呼吸を整えることがあるくらいですから、この身近い立ち休憩を覚えたのも収穫でした。
 

IMGP8276帰路、麦草峠の近くの温泉に入浴しました。
温泉への入浴は以外に体力を消耗するので、自身で車を運転して帰るときに体力を消耗していては危険ですから、下山後に温泉に入ることはまずありませんでした。
下山後の入浴はなかなか気持ちの良いものです。
 

復路のバスの中では往路と違って、同じ山を登った仲間という意識が参加者の間に自然と出来上がり、あちこちで話し声が聞こえました。わたし自身も復路では色々とまだ登ったことのない日本アルプスの山の話などを聞きました。
帰りはバスです。自宅までが電車ならアルコールも平気です。わたしは下戸ですが、上戸の方は缶ビールを美味しそうに飲んでいました。

デメリット

IMGP8228多数の人が参加するので、一番足の遅い方のペースに合わせて歩くことになります。
このため全体的な歩く速度は遅く、岩場、ガレ場、水たまりなどでは列が止まってしまうこともしばしばありました。
 

多数の方が参加されるので、中には体調が悪いにもかかわらず無理をして参加した方や、登山の途中で高山病などで体調を崩される方も出てきます。
こうした点はガイドの方が気を配ってくれるのですが、ペースが落ちたり、一時的に足を止めたりすることが出てきます。

人数が多くなると、どうしてもペースが遅くなります。日帰りの登山ツアーですと、わたしの脚力から言うと登山というよりはハイキングとなってしまうルーティングとなります。登山としては物足りなく感じるので、この点で割り切りが必要と感じました。

アミューズトラベルの登山ツアーの感想

ガイドの方の話や、他の会員の方の話し、また配布されたパンフレットやアミューズトラベルのホームページなどを総合すると、様々なツアーが企画されています。

初心者向けの日帰りツアーなどは、高尾山や箱根山など標高の低い山でハイキングを楽しんで来た方が、今回の北八ヶ岳の様な2000m級の山へ登る入口として丁度良いのではと思います。1000m級の山と2500m級の山では空気も薄く、色々な面で違いがあります。

縦走は入山口と下山口が違ってくるので、足が問題となりますが、登山ツアーなら日帰りにしろ、複数日の縦走にしろ心配は有りません。ちなみに普段の縦走の時は、わたしは自転車を下山口に置いてから入山します。

テーマを持った登山ツアーが幾つかありました。わたしは写真を良く撮りますが、山岳写真というのは以外に難しく、思うように景観を写真に収められません。そんなわたしのような登山家のための「写真を撮ること」をテーマとした登山ツアーがあることを見つけました。

他にも、日本百名山の中で最も登頂が難しいとされている北海道の日高山脈の最高峰の幌尻岳のツアーなども見つけました。

1わたしの登山スタイルの基本はあくまでも単独登山ですが、アミューズトラベルの主催する登山ツアーの内の幾つかはとても魅力的に感じました。四半期に1度程度の割合で、そうしたわたしの目的に合ったツアーが見つかれば参加したいと思うようになりました。
復路のバスの中で会員登録をすませました。

日本百名山を1山登るごとにスタンプを押してもらい、百名山を制覇するとTシャツがもらえるそうです。
 

ガイドとの相性も有ると思います。
わたしが参加した縞枯山縦走ツアーは2人ともわたしと相性の良いガイドさんでしたので、今後参加する時には、この2人のどちらかが参加されているツアーを選ぶと思います。

カテゴリ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.1

このブログ記事について

このページは、mizunumaが2009年7月 2日 20:32に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「至仏山登山|鳩待峠口の通行規制2009年の備忘録」です。

次のブログ記事は「CANON アイビス(iVIS) HF21レビュー」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。