ペンタックスK-xのグリップ(握り)の良さとわずかな短所

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K-xのグリップの良さは、軽量小型のエントリーモデルとしては絶品です。
カメラを構え、グリップをしっかりと握り、シャッターを押す一連の流れが実にスムーズに行きます。

各カメラメーカーのエントリーモデルのデジタル一眼レフカメラのモニターをしてきましたが、エントリーモデルでこれほど握りやすいカメラは初めてでした。
ちなみに、旧モデルのK-mとボディーのデザインは全く同じです。
あるカメラ量販店で店員さんの許可を得て、K-mとK-xのカメラの握りやスイッチの配置類の違いを確認しました。

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グリップ側から見たK-x。

グリップの良さのメリット

グリップの良さはカメラを握ったときに安定感があるだけでなく、落とさないと言う安心感もありますので、心理的にも良い写真が撮れます。
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良いのはグリップだけではありません。背面の親指が当たる部分に鋭角に飛び出している角が、グリップ感をより高めてくれます。
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この位置に親指を当てるのですが、角度が深く面積も大きいので安定感があります。
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グリップ感は中期種並み

わたしが使用しているキヤノンの中期種のEOS 7Dと比べてみるとわかりますが、K-xの小型のボディーに設けられたとは思えないほど大きな面積と角度を持っています。EOS 7Dと比べてみてグリップ感ではひけを取らないと言えます。
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わたしは手が大きいので、小型軽量エントリーモデルは手の平に比べて小さいので持つのが苦手なので、中級機種を使い続けていますが、K-xは別格です。

ダイヤルの位置がグリップ感を損なう

これだけカメラを握った感触が良いK-xですが、欠点があります。
それは、ISO感度の設定や絞り、シャッタースピードを変更する際に使用するダイヤルを親指で操作しなければならないことです。
親指でカメラを保持する重要性は先に述べたとおりですが、ダイヤルを操作する時には親指をカメラから離さなければなりません。人差し指から小指でカメラを支えているわけで、落とす不安感が出てきます。
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ダイヤル操作の動画。
親指がカメラ本体から離れているので、カメラを保持している姿勢が不安定になっていることが分かります。

全体のグリップ感が良いだけに、よけいにこのダイヤルを親指で操作するという事が不安感をかき立てているようです。

なぜダイヤルを親指で操作するのか?

K-xのセールスポイントの一つは小型軽量のデジタル一眼レフカメラという事にあります。
開発の際、ペンタックスの開発陣がこの欠点を見逃したとは思えません。
想像ですが、小型軽量化を実現するには人差し指でダイヤルを操作できる配置に出来なかったのではと思います。

製品の開発は何を重要視するかによって、できあがる製品は大きく変わります。このダイヤルの位置も小型軽量を最重要視した結果だと思います。
もしそうなら、あながち短所とも言えません。小型軽量によって得られるメリットが大きいからです。

小型軽量化とダイヤルのメリット比べ

K-xのサイズならポシェットやバッグにも入れられます。また少し大きめのレンズ一体式デジタルカメラと同じ大きさですから、デジタル一眼レフカメラを使うと言った気負いを感じる必要もありません。いつでも持ち歩いて、いつでも気軽にシャッターを押せます。

わたしの撮影フィールドの山へカメラと持ち込む時、K-xならメインの中級機種のEOS 7Dと2台持っても負担になりませんでした。
1グラムでも軽くしたい登山にデジタル一眼レフカメラを2台持ち込むのは体力の負担になるのですが、K-xならわずかな負担に比べて得られるメリットの方が遥かに大きいです。

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このブログ記事について

このページは、mizunumaが2009年10月30日 10:33に書いたブログ記事です。

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