霧ヶ峰の撮影比較レビュー|PENTAX K-x vs CANON EOS 7D

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霧に覆われた霧ヶ峰をPENTAX K-xとCANON EOS 7Dで撮り比べてみました。
前日の蓼科山で忠実色を撮り比べていますので、この日は様々な設定で霧ヶ峰を撮してみて、どのような色の比較が出来るかを試してみました。
同じ被写体でもカメラが違うと写真も全く違った印象となる事が分かります。

K-xがエントリーモデルとして初めてデジタル一眼レフカメラを扱うユーザーを対象としている機種に対して、EOS 7Dはデジタル一眼レフカメラの操作を一通りマスターしてエントリーモデルでは物足りないユーザー向けの上位機種です。

両機種とも撮影モードはAV(絞り優先)、ホワイトバランスは太陽光で撮影をしました。

霧ヶ峰は車山の頂までリフトがあり、また八島ヶ原は車道のビーナスラインに接しているので、徒歩によるアクセスがとても楽な高原です。
そのため歩いている人は軽装か普段着の人がほとんどで、わたしは昨日と同様に登山の装備で入山しましたが、その格好がすれ違う人々とちがっていてひどく浮いて見えました。
この日の歩いたルートは大門峠から入山して車山山頂を横断して車山肩まで至り、そこから蝶々深山を越えて八島ヶ原を一周して再び車山肩へ戻りました。歩いた時間は約7時間30分ですから、軽装備ではちょっと無理な距離です。
IMGP9062
車山の山頂にて。

晩秋の高原の風景の写真の比較

10/25と言えば秋も深まり、寒気団が来れば冬山に一変する季節です。車山を中心にした霧ヶ峰の落葉樹の葉はほとんど落ちて、草はきつね色に染まっていました。
霧ヶ峰の名前の通り深い霧が高原全体を覆っていましたが、直前すら見えないと言うほど深い霧の時間は少なく、視界は100mほどありました。

霧を通してみる樹木

車山へ登る途中は特に霧が濃く、疎らに立っている樹木がぼんやりと見えました。車山はスキー場となっていて、山頂にまでリフトが運行しているので、霧のおかげでそうした人造物を見ることなく済みました。霧は視界を遮り景観を見えなくしてしまいますが、見たくないものも消してくれると言うことを知りました。

EOS 7Dの写真。
シャッタースピード1/1600
f/10
ISO1600
焦点距離19.00mm
露光補正+2/3
IMG_0508

K-xの写真。
シャッタースピード1/1000
f/14
ISO1600
焦点距離20.00mm
露光補正+0.30
IMGP2916

車山の頂きへの小径

車山までは登山道の他にスキー場の整備用の車のための道も通っています。
リフトで車山まで来てから八島ヶ原へ行く観光客のためのものらしく、山頂付近の小径は良く整備されていました。

EOS 7Dの写真。
シャッタースピード1/640
f/10
ISO800
焦点距離15.00mm
露光補正0.00
IMG_0525

K-xの写真。
シャッタースピード1/640
f/8
ISO800
焦点距離18.00mm
露光補正+0.70
IMGP2930

色づいた針葉樹

橙色に色づいた針葉樹の葉です。とても綺麗な色合いと歩道に突き出るような枝振りに思わずシャッターを切りました。EOS 7DとK-xの写真の色がかなり違っているのが興味深いです。

EOS 7Dの写真。
シャッタースピード1/160
f/7.10
ISO800
焦点距離15.00mm
露光補正0.00
IMG_0602

K-xの写真。
シャッタースピード1/40
f/40
ISO800
焦点距離18.00mm
露光補正+0.70
IMGP2989

八島ヶ原の鎌ヶ池

霧ヶ峰の西北端にある八島ヶ原湿原はかつては全体が沼だったものが湿原へと変化したものです。沼だった頃の名残が鎌ヶ池や八島池として残されています。

EOS 7Dの写真。
シャッタースピード1/200
f/18
ISO1600
焦点距離15.00mm
露光補正0.00
IMG_0614

K-xの写真。
シャッタースピード1/320
f/11
ISO1600
焦点距離18.00mm
露光補正++0.70
IMGP2997

ビーナスライン

霧ヶ峰を通り抜けているのがビーナスラインです。濃い霧にもかかわらず大勢の観光客の車とバイクが通ってゆきました。

EOS 7Dの写真。
シャッタースピード1/500
f/11
ISO800
焦点距離15.00mm
露光補正0.00
IMG_0680

K-xの写真。
シャッタースピード1/400
f/11
ISO800
焦点距離18.00mm
露光補正0.70
IMGP3023

感想

設定をほとんど変更せずに、気ままに気に入った風景をスナップ写真として撮りました。このため、EOS 7Dの写真とK-xの写真がひどく違ったものに写っているものもできあがりました。

複雑な設定をしなくても色のメリハリの効いた写りの良い写真(記憶色)を撮るならK-xに軍配が上がりました。
逆に自分の色を設定して撮りたい、あるいは見たままの色の写真(忠実色)を撮るならEOS 7Dの方が数段優れています。

この2台のカメラは性能や設定・機能という事は関係がなく、使用目的が違っていると考えた方が良いです。どのような使い方をするかで選ぶカメラも決まって来ます。
初めてデジタル一眼レフカメラを購入するのであれば、EOS 7Dの方は扱いかねるでしょう。K-xは全てをカメラ任せで綺麗な写真が撮れますが、EOS 7Dは自分で設定をしてあげて自分の色で写真を撮るカメラです。初めてのデジタル一眼レフカメラにはK-xがお薦めです。

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このブログ記事について

このページは、mizunumaが2009年10月29日 08:20に書いたブログ記事です。

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