ペットロス|精神性ストレス疾患

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かわいがっていたペットを亡くしたあとに襲ってくる精神的な虚脱感から心がやむことを、精神科の医師は「ペットロス」といいます。
わたしも先月、1/12 2010に2年半一緒に暮らしていたゴールデンハムスターの「ハム」を失い、精神性ストレス疾患になってしまいました。
写真は1歳の頃の「ハム」。
1歳の頃のゴールデンハムスターのハム

精神性ストレス疾患というと鬱病が有名です。先日も日経新聞に鬱病患者は100万人を数えるという記事が掲載されていました。ただ、同記事には未熟な医師が多く、誤診察で鬱病でない患者も鬱病としてしまう例が多く、鬱病患者の実数はよくわからないとも書かれていました。

わたしは一昨年、鬱病になり、鬱病から軽度のストレス疾患にまで回復するのに約1年かかりました。
ストレス疾患が治ったわけではありませんので、集中力が突然途切れたり、あらゆる行動や思考に対する意欲が全く消えてしまうという日が時々あります。

「冬期鬱」という呼び方があるそうで、日が短く気温が低くなる冬場だけ鬱病の症状が出る人がいるそうです。
わたしもそれに似た症状があり、冬至の前後から1ヶ月くらいは鬱病に近い症状となります。
具体的には12月中旬から1月下旬にかけてが症状のもっとも重い時期です。2月に入ると寒さは厳しいものの陽が目に見えて伸びるので、鬱病の症状は消え、元の軽度のストレス疾患に戻ります。

今年は、例年以上に冬期鬱の症状が深刻だったのですが、その時期(1/12)に「ハム」を失いましたので、深刻な鬱病を再発してしまいました。
わたしの場合、ゴールデンハムスターの「ハム」を家族同様ではなく、実の子供として一緒に暮らしていたので、失った影響が大きかったのだと思います。

ペットを家族同様に飼っている人は多くいますが、家族として一緒に暮らしている人は少ないと思います。
わたしが「ハム」を失った虚脱感などの精神的なダメージは、実の子を失った方ならおわかりいただけるのではないかと思います。
わたし自身、実子と生別をしているので、そのときと同様の状態となっていることに自身で気がついています。
家族同様にペットを飼っている人なら、一時的な喪失感はあると思いますが、新しいペットを飼い始めれば精神的なダメージは徐々に薄れてゆくと思います。
ペットを家族としてあつかい一緒に暮らしている人にとっては、新たにペットを飼うということはできても空白となった心を満たすことはできません。人間の家族を失ったからといって新たに家族を増やすことができないことと同じだからです。

わたしが実子を失ったときには、精神的なダメージから回復するのに7、8年かかりました。
「ハム」を失ってからある程度精神的なダメージから回復したと自覚するのに1月半と短期間で済んだのは、「ハム」を飼い始めるときにあらかじめ寿命が2年から長くても3年という覚悟ができていたからだと思います。2歳を過ぎてからは毎日が今日も「ハム」が生きている、それだけでうれしくなったものです。その代わり、日に日に老いてゆく「ハム」を見ているのはとてもつらかったです。
それともう一点、信頼の置ける精神科の医師の治療を受けていたことも回復に役立ったと思います。

ペットロスは愛玩動物を飼う以上は避けて通れない道です。
ペットを飼うときには失うことを覚悟して飼う必要があります。
ペットロスで精神的なダメージを自覚できるようであれば、速やかに精神科の診察を受けるべきでしょう。
ちなみにペットロスによる鬱病の発生は、冬期に多く、女性に目立つそうです。

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このページは、mizunumaが2010年2月22日 13:10に書いたブログ記事です。

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